Supercolliderインストール
昨日に引き続き、Supercollider Windows版のインストール手順についてまとめます。
※リンク先は全て2005.4.30時点のものです。
- Windows版Supercolliderのダウンロード
- Pythonのダウンロード
- wxPythonのダウンロード
- Pythonのインストール
- Pythonのパスを環境変数PATHに設定
- wxPythonのインストール
- Supercolliderのファイルの展開
- DLLの確認
- 起動
Sourceforgeのサイトからダウンロードします。"SuperCollider3 Win32"の文字をクリックすると最新のバイナリが表示されますので、"SC3-WIN32-2004-10-20-21h30.zip"(現時点での最新版)を選びます。クリックするとダウンロード元サーバーの選択画面になるので、日本やアジアのサーバーなど、お住まいに近いところを選んでダウンロードしてください。
Supercolliderの動作にはpython2.3が必要なので、PythonのサイトからPython2.3.5をダウンロードします。
もう一つ、GUIを使用するためにwxPythonというプログラム言語としてPythonを利用できるGUI toolkitが必要になりますので、このサイトからwxPython2.5-win32-unicode-2.5.3.1-py23.exeをダウンロードします。
ダウンロードしたPython-2.3.5.exeをダブルクリックすると、インストーラーが自動で起動されます。インストール先を選ぶと、ファイルのバックアップを取るか聞いてくるので、適宜答えてください。その後のインストールモジュールについての質問はデフォルトのままで構いません。そこまで答えてNextを押すとインストールが開始されます。"Finish"のボタンが出たらインストール終了です。
今インストールしたPythonのパスを環境変数PATHに設定してください。Windowsのバージョンによって環境変数の設定方法は違いますので、この辺のサイトを参考に設定してください。
Pythonの時と同様に、wxPython2.5-win32-unicode-2.5.3.1-py23.exeをクリックするとインストーラーが起動します。インストール場所を聞いてきますが、PythonのPATHが通っていれば、デフォルトで"Pythonのインストールディレクトリ"\Lib\site-packagesが入っていると思います。その後はインストールするモジュールを聞いてきますので、変更せずにNextを押します。その後もデフォルト設定のままOKを押していくと、DOS窓が開いて作業内容のメッセージが表示されてインストールは終了します。
※wxPythonのインストール場所をPythonのインストールディレクトリ\Lib\site-packagesにしていない場合、wxPythonのインストールパスもここで環境変数のPATHに加えてください。
ダウンロードしたSC3-WIN32-2004-10-20-21h30.zipを適当な場所に解凍します。解凍したら、ルートディレクトリ(例えばC:\SCに展開したならC:\SC直下)にPySCLang.pydというファイルが出来ているので、それを"Pythonのインストール先"\Lib\site-packages の下にコピーします。
Supercolliderの動作のためには、MSVCR71.DLL、MSVCP71.DLL、MFC71.DLLのDLLファイルも必要になります。これらのファイルがWindows起動ドライブのsystem32フォルダに入っているか確認してください。(なければhttp://www.dll-files.com/ などからもダウンロードできますが、英語版を入れてトラブルが起きないかはわかりません。いろいろなところでダウンロードできますので検索してみてください)
これはSupercollider起動のためのフロントエンドです。ここでサウンドカードを選択したり、パラメータを入れられます。設定を見てみて変更がなければ"launch sc3 and close"ボタンを押します。Supercolliderが起動できればDOS窓が開き、"Supercollider 3 is ready..."と表示されます。起動できない場合はサウンドカード関連の設定か、ドライバがおかしいことが考えられますので、ドライバーの更新、設定の確認を行ってみてください。
実行は、実行したい部分を選択してCTRL+Enterキーです。選択行がなければカーソル行を実行します。停止にはCTRLと矢印キーを押します。
以下のコードを入力またはコピー&ペーストし、実行してください。
→これを入力し、選択してからCTRL+ENTERを押しますが、ここではまだ何も起こりません。
(
SynthDef("BassDrum808",
{
arg freq = 140, attack = 5, decay = 3;
var ugSin, ugEnv;
ugEnv = EnvGen.ar(Env.perc(0.001, 1, 1, -4), gate:1.0, levelScale:0.5, levelBias:0.0, timeScale:1.0, doneAction:2);
ugSin = SinOsc.ar(freq, 0, ugEnv);
Out.ar(0, ugSin);
}).send(s);
);
次に、以下を入力して実行します。
→設定がうまくいっていれば、ここでボンというドラム(?)の音が聴こえるはずです。
Synth("BassDrum808");
以上でインストールと動作確認は終了です。
PsyCollider.pyの実行で開いたウィンドウはAlt+F4,SCSpawn.exeはCTRL+Cで終了します。