2004/8/8 Summersonic 04

8/8(日)・東京のサマーソニックに行ってきた。見たのは数曲だけのものも含め、SaigenjiJurassic 5My Chemical Romance 〜 10 Feet 〜 The FaintThe Ordinary BoysBoom Boom SatellitesHoobastankJunior SeniorスチャダラパーBeastie Boys


 今年はビーチステージや屋内のステージが増えて広くなったり、途中の移動路でも大道芸っぽい人たちがいたりで、「お祭り」色が強くなっていたように思う。聴き手側もとにかく楽しもう、という雰囲気で、盛り上がりはすごかった(サマーソニックはエモ/ポップパンク/ガレージっぽい人たちが多く、客層も若いからかもしれないが)。


 Saigenjiは1stを聴き、穏やかな、大人しそうな人をイメージしていた。ビーチステージに行ってみると、出てきたのは陽気なうたのおにいさん。期待していたギターはそれほど弾きまくってくれず、R&B色が強まったんだなあと感じたものの、小さいステージを生かし、MCでお客さんをうまく盛り上げていく。終盤、リクエストで"サンバの曲""Close to you"という声があがり、「じゃあClose to youをサンバでやればいいんじゃん」。本人も演奏を楽しんでいるようで爽快だった。今は日本をベースに活動しているのだろうか。


 スタジアムに移動してJurassic 5をちらっと見、友人が「My Chemical Romanceに行こう」と言うので移動する。説明から「ちょっと暗めのイギリスっぽいバンド」をイメージしていたが、ライブはテンションが上がりすぎて一本調子に叫んでいる印象で、楽しめなかった。数曲で出て、10 Feetへ。(ダンス系は別として)「明るく楽しいロック」は苦手なので一昔前の文化祭?としか聞こえず、すぐにThe Faintへ。初めて聴いたがこれは!!! + Fall(Vo.の声はFranz Ferdinandの人に似てる)? 音使いは今っぽくて好みだったのに、メロディーが少し単調に感じたのが残念だった。終わりに近づいた頃、雑誌で名前が上がっていたThe Ordinary Boysをのぞき、またFaintの会場に戻ってBoom Boom Satellitesを見る。正直、CDで聴くと大したことないなと思ってしまう曲も多いが、ライブで体験すると会場全体の空気が張り詰めていくようなスピード感があった。


 買い物のあと、Junior Seniorに興味があったが入場規制がかかっており、友人が行きたいと言うHoobastankを見る。あまり特長のないインディーバンドに聞こえた。友人もCDを聴いて期待していた音とは違ったようで、Junir Seniorの会場にもう一度行って見ることにする。最後の2曲だけだったがミラーボールが似合う盛り上がりで、ほとんどの人が楽しそうに踊っていた。彼らは今後アルバムも聴いてみたいと思う。この会場では続いてスチャダラパーが登場し、のんびりと踊れる雰囲気をつくっていた。途中で出てマリンスタジアムBeastie Boysを見に行く。1つ前のMad Capsule Markets終了直後に着いたがアリーナは入場規制中。


 若い人は彼らなんて知ってるのか?トリで大丈夫なのか?と思っていたがすごい人だ。最初に出てきたMC(ミックスマスターマイク?って言ってました)がすごく上手く、お客を盛り上げていく。Beastie Boysはおそろいの茶色い服で登場、最新アルバムの曲を皮切りに演奏する。ただ、自分にとっては声に特別魅力を感じる人でもないので、何曲も続けて聴いて英語がわからないとちょっとだれてしまった。彼らのほうもなんとなく自分のペースでできてない、という感じでしたし。DJがうまいのと、1stの"Brass Monkey"とかやってるなら"Fight for your Right"もやらないかなあという期待があって興味を持続できましたが。


 通して見ると、人が増えたせいか全体的に誘導・会場の通路配置に無理があるように思えた。屋内ステージだと通路が狭いため出入りに非常に時間がかかるし、すぐに入場規制がかかる状態。出入り口での持ち物チェックは最初のゲート以外ないに等しかったので、もう少し出入り口が増えるとありがたい。


 サマソニフジロックのように大物が続々と出演するわけでもなく、どちらかというと新人・中堅中心で若い世代を狙ったバンド選択をしていると思う。気合も時間的余裕もない人が気軽に行ける都市型フェス、として、もう少し落ち着いた面子も増えないか...(Jack Johnsonなんかはフジに出ちゃったし)。