ジョン・ル・カレ/ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

引退した元諜報員が組織内にいると思われる二重スパイを追う。風采の描写からは「できる人なの?」と思わせる主人公スマイリーが、地味な捜査で真実に迫っていく。政府内の権力争いの描写が多く、ラストも含めすかっと爽快というわけではないが面白い。