角田光代/八日目の蝉

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

不倫相手の子供を誘拐した希和子の4年間の逃亡生活にスポットをあてる第一部。誘拐され、後に実の親の家庭に戻された恵理菜のその後を描く第二部。
恵理奈の家庭への違和感、「なぜ私だったのか」という問いに対して満足のいく答えは誰にもできないが、それでも前に進もうとするラストにほっとした。