J.G.バラード/楽園への疾走

楽園への疾走 (創元SF文庫)

楽園への疾走 (創元SF文庫)

アホウドリの保護と核実験廃止を訴える自然保護団体が熱帯の島を占拠する。主人公の目を通して語られる集団の変貌は、ディストピア小説として面白く読める。ただし筋が直線的で、枝葉があまりないストーリーは一旦現実味に欠けると思い出すと気になって仕方がない。