フレドリック・ブラウン/宇宙をぼくの手の上に

宇宙をぼくの手の上に (創元推理文庫 605-5)

宇宙をぼくの手の上に (創元推理文庫 605-5)

古典的でひねりのきいた巨匠の短編集。SF作家としてのイメージが強かったが、本人による序文に「ミステリーや推理ものに比べるとSFはわりあい少ししか書いていない」とあり、調べてみると推理小説も多い作家だった。
 SFといっても仕掛けとして使っているあるだけで、SF的な発想というよりそこから生まれる人間関係を描いている。テクノロジーに対する楽観、ユーモア漂う物語が短編向きだと思った。