小林多喜二/蟹工船・党生活者

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

流行っているというので読んでみた。表紙がロシア・アヴァンギャルドのようでかっこいい。蟹工船のほうはいかにもプロパガンダ小説だなあ、という感想だった。後半に入っている「党生活者」は、党の生活を優先するあまり同居する女と仲たがいしていく描写に実感があった。