ボルベール<帰郷>

監督: ペドロ・アルモドバル
出演: ペネロペ・クルスカルメン・マウラ 、ロラ・ドゥエニャス ほか
 アクの強い映画をつくる監督、という印象があったのだが、意外におとなしい展開だった。とは言え殺人、近親相姦と思いトピックが扱われる。女性たちの苦悩とその乗り越え方に焦点があたっているので、殺された側、殺人に対する罪の意識はあっさりと片付けられてしまうのがおかしかった。
 ペネロペ・クルスはこれまであまりしゃべらない役でしか見たことがなく、この映画でスペイン語でガンガンしゃべっているのが新鮮だ。