山田昌弘/希望格差社会

格差の広がってきた現在の日本社会からは、今は「負け組」でも努力すれば「勝ち組」になれる、という「希望」が失われているというテーマに沿ってデータを並べながら論じている。階層移動という面からとらえれば江戸時代だってそうだが、現代は建前上は「努力すれば報われる」ということになっており、あきらめのタイミングが失われてしまっている、という論点は面白かった。
海外の研究書で何冊か面白そうなものがあり、それらも読んでみたい。