音で料理を伝える

ラジオにも料理番組があることを偶然知った。
会社帰りに乗ったタクシーで流れていたからだ。その日はカツオのカルパッチョだった。よく聴いてるんですよ、と運転手は言う。
「表面が白くなる程度に火であぶり」「とろとろになるまで松の実とバジルをつぶす」「カツオの上にこんもりとソースをかける」などと、テレビの料理番組より言葉での説明が多い。視覚が使えない分、ミキサーの音やフライパンのじゅーっという音が拾われているようだ。
カルパッチョは知っているからなんとかなりそうだが、ラジオだけを聴いて見た/食べたことのない料理を作るのはどんな感覚なのだうか。
ラジオ深夜便料理帖 (パート2) (ステラMOOK)