ミリオンダラー・ベイビー

 監督・製作 : クリント・イーストウッド
 出演 : クリント・イーストウッドヒラリー・スワンクモーガン・フリーマン ほか
 ニューヨークに行っている間、TVを見ているとテリ・シャイボさんの安楽死の論争で持ちきりだったのだが、そのニュースの中で「ミリオンダラー・ベイビー」の映画について触れていたものがあったように思う。飾り気のない、ストレートな映画だった。一番辛かったのはイーストウッド演じるフランキーだろう。スクラップの怪我についての重荷を背負っていた彼が、今回の出来事のあとどう暮らしていくのか(それとも、行かないのか)。一つ気になったのは、「すべてやりたいことはやったから死んでもいい」というヒロインの言葉だ。素直で夢に向かってあきらめない、好感の持てる人柄に描かれていたのだが、人生これから何があるかわからないのに、自分で全てがかなったつもりになってしまうのはあまりにもったいない。