WorldWind:地球全体から道路1本まで眺められる3D地球儀

 NASAがフリーで公開しているソフトです。
ランドサット等いくつかの衛星の画像を元データとして、地球全体から、車一台一台が見分けられるレベルまで(ただし情報が揃っているところのみ。具体的にはアメリカ)を自由に回転・ズームできます。かなり重いソフトですが観光名所を探してみたり、夜景を見たりで見入ってしまいました。
画像は見にくいと思いますが、地球全体の画面をぐぐぐっとズームインしてGolden Gate Bridgeを見たところで、ぐんぐんズームインしていくのは非常に気持ちいいです。
<インストール>
4/2現在の最新版は1.3.1 alpha 2です。
このページの"1.3Full"と、"updates 1.3"のファイルをダウンロードします。1.3Fullのほうは171MBあります。
1).Net FlameworkとDirect X9cのインストール
お使いのPCにインストールされていなければ、Microsoftのサイトからダウンロードしてインストールしておきます。
Direct X 9.0cダウンロードページ
.NET Flameworkダウンロードページ
2)ダウンロードした World_Wind_1.3_Full.exeを実行
 「Japanese」が選択された形で言語選択の画面が出ますので、「OK」をクリックします。
次のダイアログは文字が読めなかった(なかった)のですが、そのままOKすると先に進めました。あとはライセンスの同意とインストール開始を聞いてきますので適当に指示します。
3)本体のインストール
今度は日本語のダイアログに変わります。適宜ライセンスに同意して先に進みます。コンポーネントの選択は何も変えずに「次へ」をクリックします。
インストール終了後、最後にもう一度文字が読めないダイアログが出ましたが、こちらはリリースノートの表示をするかを聞いているだけのようなので、どちらを選択してもインストールは終了しているようです。
4)アップデート
 World_Wind_1.3_to_1.3.1_Patch.exeをクリックすると、日本語のダイアログが出ます。インストール先に、先ほど1.3をインストールしたフォルダを指定してインストールします。
<操作>
起動:デスクトップアイコンか、プログラムのメニューからNASA->World Wind->World Wind 1.3を選ぶ。
地球を回す :マウス左クリック+ドラッグ
見る角度を変える:マウス右クリック+ドラッグ(富士山を横から見たりできます)
ズーム      :マウスホイールの回転
操作の詳細はこちらです。

画面上のバーで、どの衛星からのデータを使うか、地名や災害のあった場所を選択するか、緯度経度を表示するか、などを選択できます。アメリカで細かいデータがあればUSGS Digital OrthoかUrban Area Ortho、その他の国ならCommunity Landsat 7が一番細かいデータになっているようです。この時、選択された地域に応じてインターネットからデータをダウンロードしますので、使用中も高速回線は必須です。
Helpから"Userful Site -> HotSpot Finder"を選ぶと有名な場所の緯度・経度情報がわかります。
例えば衛星に"UCSG Urban Area Ortho"を選ぶと、ホワイトハウス(worldwind://goto/world=Earth&lat=38.89704&lon=-77.03655&alt=499")やハリウッドの看板(worldwind://goto/world=Earth&lat=34.13409&lon=-118.32164&alt=176")を見ることができます。
(WorldWindが起動されていれば()内のアドレスをブラウザのアドレス欄に入力するとその場所を表示します)
また、衛星をCommunity Landsat 7 (Visible Color)に切り替えると、東京ディズニーランド(worldwind://goto/world=Earth&lat=35.63198&lon=139.88327&alt=3777)やエアーズロック (worldwind://goto/world=Earth&lat=-25.37512&lon=131.03639&alt=11902")なども見ることができます。
その他、非公式には月面やデス・スターのデータも公開されています。
<解説>

窓の杜の紹介記事
NASA World Windを使ってみよう!