テルミンを作ってみた

Nifty Daily Portal Zの記事「テルミンをとうとう作ってみた」と、pyaさんのサイト「テルミンを作ろう」を見て、自分も試してみることにした。
1)部品、道具の買出し
 pyaさんのサイトには部品や必要な道具が詳しく書いてあるので、プリントアウトして秋葉原に向かった。部品に番号を頼りに部品を買い集める。「マイラーコンデンサ」と「三端子レギュレータ」は該当のものがなかなか見つからないが、店の人にメモを見せて探してもらうと「これ古いやつだからもうなかなかないんだよね」などと言いつつ店の奥から出してくれたり、同等品を教えていただけた。部品代は約2300円ほど。工具は何も持っていないので、そちらの方がお金がかかってしまった。
 部品から何かを作ってみよう、という人がどれくらいいるのかわからないが、パーツを買いに行った千石電商秋月電子ラジオ会館の中は込み合っていた。秋葉原といってもPCのパーツを買う時よりは少し年齢層が高いように思う。部品屋のおじさんはメモ片手に部品をにらんでいると声をかけてくれたり、意外に親切だった(女性が珍しかっただけかもしれない)。
2)作成(1)
 半田ごてを触るのは始めてだ。回路図の見方もわからないので、pyaさんの回路図通りに作ることにする。
 はんだが臭いしなかなか溶けなかったりで閉口するが、なんとか完成。...しかし音が出ない。どこが悪いかの調べ方もわからないが、インターネットや本を調べつつテスターで試していると、配線はOKなもののトランジスタが壊れているように思われた。
3)作成(2)
 怪しい部品を外して、部品の余りと交換しようと思うが、はんだを溶かして部品をはがすだけでトランジスタがダメになりそうだし、面倒くさい。あきらめて、部品をそっくり買いなおし、もう一度初めから作ってみることにした。「入門セット」で買った安い半田ごては使っているうちに先端がふにゃふにゃになり、温度もあまり上がらなくなったように思われたので、半田ごても奮発してセラミックのものに買い換える。
 今度は順調にはんだ付けが進み、音が出た。ただし電源を入れてもLEDが点灯しない。電池に直付けだと光るし、テスターでは該当の個所は電流が通っているので、電圧が足りないのかもしれない(LEDを買ったときに規格が書いてあったがよく見なかった)。
 イヤホンではなくダイソーで売っていた100円のテレビ用スピーカーをつないでも、きちんと音が出た。
4)演奏
 チューニングが終わった後も、ボリュームや調整のつまみに手をやるだけで音程が変わってしまうので、なかなか望みの音程にはならない。まあ、音が出るだけで面白い。
5)感想
 「そんなの作るんだったら料理でも作ってよ」と言われながらの作成だったが、何かを作るということは楽しいものだ。
pyaさん、詳しい解説をありがとうございました。